秘書技能検定
試験概要
秘書検定とは、正式には「文部科学省認定秘書技能検定」のことです。
秘書というと政治家秘書や経営者などについて一般雑務やスケジュール管理を代行する人のようなイメージがありますが、検定における「秘書」とはそこまで業務を限定しないビジネスパーソンとしての基本的な業務を行う者として定義されています。
検定で問われるのは一般的なビジネスマナーや電話応対、手紙の出し方といった項目で、実際に経営者などについて仕事をするときに先方に失礼のない対応ができるようになることを目的とします。
資格には1~3級までの4段階があり、級数が高くなるにつれてより高度なビジネスの知識が求められます。
秘書業務には本人の代わりに電話や手紙を受けるといったことだけでなく、使用した費用・経費を計算して会計処理をしたり、業務で必要となる書類やプレゼン資料の作成といったことも場合によっては含まれてくるので、そうした高度な業務全般ができるようになることが最終的な目的です。
試験日程・学習方法
試験は年に1回、6月下旬の日曜日に開催されます。
受験資格は特になく、誰でも何級からでも受験をすることができます。
級数は高い順に1級、準1級、2級、3級となっており、隣接する級数の試験を併願することもできます。
試験会場は全国にある商工会議所および大学・専門学校などとなっているのでどの地域に住んでいる人であっても比較的近い場所で受験することができます。
参考>>ビジネス系検定【秘書検定】
試験を受ける層として最も多いのは大学生で、早い人では高校生からも受験をしています。
実際に秘書として勤務をしている人がスキルアップのために受験するケースもあり、かなり幅広い年代から受験者が集まっていることが公表されています。
全体数から見ると女性の方が割合として多いですが、男性受験者も年々増加する傾向にあります。
秘書業務に限定せず一般的なビジネスマナーを備える目的で受験をするという人も多いようです。
資格取得で有利になる職種
秘書検定を取得することで一般的なビジネスための知識を備えていることを示すことができるので、一般職となる業務への就職活動で有利になります。
事務職や経理職として就職をしたい人にとってその能力を示せる便利な資格です。
もちろん本職の秘書業務にも活かすことができ、より高い級の秘書検定に合格することで秘書という業務に特化した能力があるということを証明できます。
よほどの大企業であれば専門の「秘書課」という課もありますが、現在ほとんどの秘書業務は派遣社員として登録されている人が要請に応じて行うようにアウトソーシングされています。
秘書検定を持っている場合そうした登録時により専門性の高い業務ができるとされるので給与面や待遇アップを望むことができます。