MOS

試験概要

MOSとは「マイクロソフトオフィススペシャリスト」の略で、マイクロソフト製ソフトの技能を問う資格試験です。

企業活動において今や欠かせないツールとなっているパソコンですが、中でも使用頻度が最も高いのはマイクロソフト社製のアプリケーションソフトです。

Microsoft Word、Excel、PowerPoint、Access、といったソフトは企業用パソコンの必須ソフトと言ってもよいレベルに普及しているので、それらのソフトを使うことができるかどうかは仕事のできにかなり深く関わってきます。

Windowsのパソコンが全盛期であった時期には特別にそうしたアプリケーションについて勉強をしなくても自宅のパソコンで自然に覚えるものといった認識もあったのですが、ここ数年急激に普及したスマートフォンやタブレットの影響でむしろそうしたPCのリテラシーは低下傾向にあります。

ですのでこれから就職活動を開始しようとする学生や若い世代の人にとってはMOSのようなそれらアプリケーションの操作技能を備えていることを証明できる資格は重要性が増してきていると言えます。

試験日程・学習方法

MOSの試験は全国一斉に行うタイプと、全国各会場が独自に開催する日程で随時開催されるタイプの2つから選ぶことができます。

全国一斉試験の場合毎月1~2回という頻度で開催されており、指定の日曜日に行われるのが通常です。

試験会場や日程は公式サイトが随時更新されているので会場とともに調べてみるとよいでしょう。

随時試験の場合には地域のパソコン教室などで一定数の受験者が集まった場合などに特別に開催されるようになっています。

試験への申し込みは会場ごとに行われることが全国一斉試験との違いです。

受験資格は特にないので、何歳からでも受験が可能です。

試験は何度でも挑戦することができますが、同じ科目を再受験する場合には前回の試験から24時間以上経過していないといけないこととなっています。

試験は「スペシャリスト」レベルと「エキスパート」レベルの二段階があり、実施に画面上でソフトを操作して成果物を作るときの難易度によって判定されます。

資格取得で有利になる職種

MOSは業務に必要なパソコン操作のリテラシーを問うものなので、業種を問わず就職にはかなり有利になります。

求人票にも「マイクロソフトワード、エクセルの基本操作ができること」といった条件の記載があることも多いため、MOSのように客観的に能力を示すことができる資格はかなり説得力があります。

就職活動のためのアピールだけでなく、自分自身の能力を純粋に高めるためにもMOSは大変有効に活用できます。

いくらセールスや会計の能力がある人であってもパソコンへの入力作業が決定的に遅かったりするとそれだけで仕事にかなり時間がかかるため、より効率よく業務をこなせるようになるためにもこちらの資格は基礎能力を高めることができとても便利です。