勉強のモチベーション
勉強の大敵「中だるみ」に対処する
資格取得のために長い時間勉強をしていると、どうしても一度は訪れるのが「中だるみ」です。
受験勉強などもそうですが、本格的に勉強を開始したばかりの時期には何時間も継続して机に向かったり難しい問題に積極的に取り組んだりということもできるのですが、勉強期間が数ヶ月~半年と長引いてくると次第に勉強の効率が悪くなってきたり、教科書を開く気力が低くなってきたりします。
どんなことでも起こる「中だるみ」ですが、これは心理的には努力を継続することに慣れて来ることで本来的な目的を見失ってしまうときに起こります。
よくあるのがそうした目標の中間地点の時期に気持ちが緩んでしまって一日予定をサボってしまうことで、次の日、また次の日とスケジュールがどんどん後倒しになっていってしまうというケースです。
不思議なもので人は何かを継続する習慣をつけるためには長い時間と気力が必要となるのに、何かを辞めるとなると一瞬でできてしまいます。
中だるみを完全に無くしてしまうということはできませんので、まずはそうしたことが起こりがちな時期にしっかりと対応できる方法を想定しておくようにしましょう。
しっかりとした未来像をイメージする
中だるみへの対応方法として最も有効とされているのが「未来像のイメージ」です。
海外の実験ですが被験者を2グループに分けて筋肉トレーニングをさせ、一方には将来自分が理想の体型になっているところを毎回のトレーニングで意識させるようにし、もう一方には特に指示を与えずただトレーニングだけの指示を出すようにしたというものがあります。
結果は同じトレーニングをしたはずなのに、将来のイメージをしたグループの方が明らかに効果が強く出ていたといいます。
勉強においてもこれと同じで、目的を見失ったまま努力だけを継続していたのではせっかくの勉強時間も効率の悪いものになってしまいます。
試験のための勉強スケジュールも1/3を過ぎた頃になってきたなら、そうした中だるみ防止のために今一度将来その資格で何をしたいかといったことを考えなおし、紙に書き起こすなどして決心をしなおすようにしていきましょう。
段階別に自分が楽しめる工夫をする
人が一番やる気をなくすのは、先が読めない・見えない状態に置かれてしまった時だといいます。
例えばあまり普段長距離を走ったり歩いたりすることに慣れていない人に、数十キロ先まで移動するように指示を出したらどうでしょうか。
あとどのくらいで到着するかわからないまま出発をしてしまうとどんなペースで進めばよいかの計画が立てづらく、今どのへんの位置にいるのかがわからなくなってしまいます。
ですが地図情報を持ちながら移動をすれば、現在位置はゴールまでどのくらいの割合の進度かがわかり、速度を計算して何時頃到着できるかということが計算できます。
勉強においても同じで今の実力は合格ラインにまでどのくらいなのかということを都度チェックしていくことで、ゴールまでのモチベーションを維持しやすくなります。
定期的に模擬テストを受けたり点数や誤答数をチェックしたりすることで自分の実力の向上が実感できるので、そうした工夫を長い勉強期間には加えていくようにしましょう。