情報セキュリティスペシャリスト
試験概要
情報処理推進機構(IPA)の主催するIT系試験の中の一つ「情報セキュリティスペシャリスト」はシステムを運用する上で起こるさまざまなリスクから情報を守るための知識を学ぶためのものです。
今や情報管理はほぼすべての企業にとっての大きな課題となっており、ちょっとした油断で起こる情報漏洩が企業業績に大打撃を与えることもあるのは周知の事実です。
そこで情報を外部からの盗難から守るためのシステムを構築するとともに、適切な運用ができるしくみを作っていくことを目指す専門人材の育成が求められました。
情報セキュリティスペシャリストはまさにそうした時代の要請に従い、高い技術力と脅威分析により多面的な防御とトラブル時に迅速な対応をするための役割を担います。
試験日程・学習方法
試験は毎年2回開催されており、春期(4月第三日曜日)と秋期(10月第三日曜日)と決められています。
試験の難易度は高く、10%台の前半くらいとなっています。
当日の試験スケジュールは午前Ⅰ・午前Ⅱ、午後Ⅰ・午後Ⅱという4部構成で、午前中には多肢選択式の四択問題が、午後からは記述式の問題が出されます。
情報セキュリティスペシャリストは以前まで「情報セキュリティアドミニストレータ試験」と「テクニカルエンジニア試験」と分離されていた資格を一つにまとめたもので、技術面と運用面との両方がひとつの試験として統合されています。
そのため学習を進めるときには具体的な技術やシステム構築方法だけでなく、法律やマネジメントのための知識といったことも平行して勉強をしていく必要があります。