ビジネス実務法務検定
試験概要
ビジネス実務法務検定は、企業に勤務をする上で必要となる法律について広く浅く学習をする実務を意識した資格試験です。
主催は東京商工会議所なので資格の知名度も信頼性も高く、履歴書の資格欄に書いておくことでかなり就職活動に有利になります。
ただ国家資格のように何らかの排他的な業務ができるようになるという資格ではなく、あくまでもビジネスパーソンとして基本的な知識があるということを示すためのものであるため、専門的な職種に就くためにはこの資格だけではやや物足りないということもあります。
しかし取得をすることにより本人の基礎知識を底上げすることができるので、純粋に自分の知識を得るために受験をするのもおすすめです。
試験日程・学習方法
ビジネス実務法務検定は1~3級までの段階があり、2級と3級は受験資格なく誰でも受験可能です。
1級のみ2級合格者だけが受験できるようになっているので、ゼロから受験をしていくならまずは3級から段階的に受けていくというのがおすすめになります。
2級3級の試験は年に2回開催されており、毎年6~7月と12月に行われます。
2級と3級を併願することもでき、同じ日の午前に3級、午後に2級をそれぞれ2時間ずつの試験として受けられます。
試験で問われる範囲としては3級はビジネスにおける基本となる項目で、どういった法律がありどんなケースにそれらが使用されるかということを総合的に出題していきます。
2級になると3級と同じ範囲からさらに専門的に突っ込んだ内容が出されるようになります。
目安としては3級は一般的な職種全般に求められる知識で、2級は総務担当として企業活動で必要になる契約や労務などを外部の専門家と相談できるくらいのレベルです。
1級になると出題方法も択一式ではなく論述となり、かなり専門的な部分までの理解が求められます。
必ずしもすべての人が1級まで取得するのが望ましいというわけではないので、自分の職種や将来像に合わせてどこまで学習するかを選んでいきましょう。
資格取得で有利になる職種
ビジネス実務法務検定は業種を問わず誰でも持っておくことで就職活動時に有効に利用できます。
学生のうちに取得をしておくことで、その後のビジネス活動における基本的な知識を備えることができるので仕事をするという意識を高めることにもなります。
難易度は決して高い資格ではなく、3級くらいなら毎日長い時間を勉強にあてなくても通勤・通学時のちょっとした細切れ時間を使った勉強でも十分に合格を狙えます。
2級くらいになるときちんとした勉強が必要になってきますが、その分知的財産や手形・小切手などの取り扱い、相続などの法律について詳しく学習ができるので長い目でみたビジネスパーソンとしての活動に確実に生かしていくことができます。